父が入院したとき、父は1匹のワンコを飼っていました。
父が犬を飼いたいと言い出した時、すでに父は脳梗塞を経験しており、右足が不自由でした。
当時すでに70歳超え。ワンコを一生面倒みられる年齢とは言えません。
飼わないよう全力で説得すべきでしたが、当時は同居している三女夫婦に任せ、私はあまり深く考えていませんでした。
これが、のちのち大問題になります。
ワンコを世話できる人が、いない
そのワンコ、父しか触れない状態になっていました。
同居してた妹も、妹の子どもたちも、叔父も噛まれ、流血😱
父が入院してしまうと、お世話できるのは実家の裏手に住む叔父だけ。
同居していた三女家族は遠方に引っ越していましたから。
だけど叔父は噛まれたトラウマで、ご飯の入った器を遠くから棒でつついてワンコにあげることぐらいしかできません。
散歩なんて、とてもとても💦
このままではワンコが可哀そうすぎます。
父が退院して帰宅しても、毎日の散歩は無理でしょう。
三女は遠方在住、次女は仕事と病気を理由に拒否、私は同県だけど往復4時間かかるし毎日のワンコのお世話は無理、叔父はトラウマで無理。
里親を探す?
こんな狂暴ワンコを?
すぐに見つかるはずがない。
もーっ!これも一体どこに相談すればいいのさっ!😫
役所「あなたたちの責任でしょ」
妹たちや叔父が役所に問い合わせたものの、全く相手にしてもらえなかったようです。
「あなたたちの責任でしょ、ウチは知らん」と取り付く島もない、という感じだったらしい。
本当にこんな風に言ったわけじゃないですよ。ニュアンスです。
そりゃそうだ。
とはいえ、もっと相談にのってくれてもいいのでは?というのが本音。
知り合いの獣医師に聞いたところ、今は飼い主都合でのペットの保護は行われていないんだとか。
お役所(保健所)がするのは、迷い犬の保護など、だけなんです。
保健所がくれた、小さなヒント
自分たちで何とかするしかない。
私の考えは「プロ、つまり保護団体に保護してもらう」でした。
妹たちと手分けして、できるだけ実家近くの保護団体へ問い合わせましたが、ことごとく断られたり、連絡がとれなかったり…。
そこで管轄の保健所に電話して「保護団体を紹介してもらえないか」と聞いてみました。
やはりここでも「特定の団体は紹介できない」と。
これもね、仕方ないんです。
中立な立場としての役所が特定の事業者の利益になることはできません。
とはいえ、保護団体って事業なん?とも思うけど。
しかぁし!
こういうことを教えてくれました。
- 保健所などは保護団体と連携している
- 連携している保護団体は、その保健所などのサイトで紹介されている
つまり、サイトで紹介されている保護団体なら保護に積極的ということなので、相談にのってくれるかも、というわけです。
さっそくサイトをチェックし、保護してくれそうな団体をリストアップ。翌日以降、手分けして問合せすることにしました。
一筋の光。そして父の衝撃の一言。
並行して問合せをしていた三女から朗報が!✨
ある保護団体Aさんから返信があり、保護できるかどうか、翌日ワンコを実際に見に来てくれると!(車で片道1時間以上かかる距離です)
本当にありがたい。
ただし、保護費用には30万円が必要でした。
もちろん飼い主である父に負担してもらうべく、説得のため私が電話しました。
いや、これもさぁ、なんで私が?と思うよね、妹二人よ。
妹二人からは、もう父に関わりたくない気持ち、面倒なことには関わりたくない気持ちが、ひしひしと伝わってきます。
私だって関わりたくないけど、次女は父に良い顔したいはずだからストレートには言わない、つまり解決しない可能性が高い。
三女は父に強く言えるだろうけど、三女って怒っても全然怖くないんですよね。
だから父がYESという可能性が低い。
問題を解決するには私が言うしかないか┐( ̄o ̄)┌
父には、ワンコの状態、保健所は受け入れないこと、保護団体に引き取ってもらうしか方法がないこと、それには30万円が必要なこと、を伝えました。
父は何て言ったと思います?
「処分は?」
は・・・・・・・?
もう我が父ながら、いや、父らしい発想というか。
呆れ、怒り、その他もろもろの色んな感情が同時に沸き上がりました💢
今思えば「それは今は違法なんよ。それしたらお父さん逮捕されるよ」と言えば、すんなり承諾したと思う。
けど、そんな事より感情が先行してしまって、ちゃんと伝えられなかった。
何言ったか、あまり覚えてない (^。^;)ゝ
ちゃんと伝えられなかったけど、私の怒りは伝わったようで、しぶしぶ支払いをOKしてくれました。
保護成功までの5日間
結果、保護団体Aさんに、ワンコを無事に保護していただけました。
簡単に書きましたが、動き出してから保護成功まで5日間。その間、色々ありました。
- 保護団体AさんがSNSで手助けを呼びかけてくれ、保護当日まで他の保護団体さんがご飯やおやつをあげに来てくれた
- そのうちの保護団体Bさんは、なんとワンコを散歩に連れ出せる状態に(家族一同、驚愕😳)
- 保護当日はドッグトレーナーさん2名と保護団体Bさんが来てくれ、1時間以上かけて慎重に保護に挑み、成功(その後、保護団体Aさんへ移動)
家族に本気噛みしてたワンコは、実際はとても臆病なだけだったんだね。
保護当日、ワンコが尻尾を大きく振って、軽やかに、明らかに嬉しそうにプロたちへ、小走りで、まるでルンルン♬という声が聞こえてきそうな足取りで向かっていった後ろ姿が忘れられません。
ワンコって、飼い主次第でどうとでも変わるんだなって、実感しました。
あんなに人間に対して狂暴だったワンコは、ほんの1~2時間で、可愛らしく素直にケージに入り、暴れたりすることなく、大人しく車で連れていかれました。
本当にごめん。
動物の命を軽々しく考えている父、なんだかんだ父の我儘を許してきた三女、犬という動物の特性を知らず最低限にもみたない世話しかしてこなかった私たち。
猫も犬もそうだけど、どんな性格になるか、は、世話をする人間次第ですね。
その後、保護団体Aさんが里親を探してくれて、数か月後に無事、里親が決まりました🎉
もし見つからなくても最期まで施設で面倒見ます、と言ってくれていました。
本当に、本当にありがとうございました。
ワンコ、幸せになってね。
「訓練所に預ける」という選択肢も検討した
実は並行して、訓練所に預けてトレーニングしてもらう案も検討していました。
訓練所なら、狂暴な犬でも捕獲・移動させることができるのでは?
人に慣れた状態なら、里親探しや保護してもらえる可能性が高まるのでは?と。
ただし、ここでも大きな問題が2つ。
- 預けての訓練は費用が高い(ひと月10万円かかることも。長ければ1年かかることも)
- 飼い主(所有者=責任者)を決める必要がある。しかもワンコだけ躾できても、飼い主の接し方が間違っていれば意味がないので、飼い主の訓練も必要
実際に訓練施設へ電話して相談し、家までワンコを見に来てくれることになっていました。
保護団体Aさんの保護計画の方が先に進んだので、訓練の話はなくなりましたが。
今回のまとめ
- 保健所は、飼い主都合でのペットの保護は行わない
- 保健所のサイトには、連携している保護団体が紹介されている
- 飼っていた犬が他人をケガさせた場合、数千万円規模の賠償金を支払う可能性がある
- 手に負えないワンコは、訓練施設に預けることも選択肢(ひと月10万円ちかく、長いと1年)ただし飼い主の訓練も必須。
- 飼い主が高齢で飼えなくなったペット問題は、いま全国で増えている
そして、教訓。
自分がお世話できなくなった時の事も考えて、ペットを飼うかどうかを決めてください。
「飼えなくなったら保護してもらえばいい」
そんな考えの人は、絶対にペットを飼わないでください。
最期にもう一度。
ワンコよ、今まで本当にごめんね。これからは幸せになるんだよ🐶
